Eコマースフェア2019参加レポ
とうとう参加者ブログ最後の投稿になりました。
2月の初めに行われた
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- eコマースフェア2019
- コンテンツマーケティングジャパン2019
- マーケティングテクノロジーフェア2019
のセミナー参加報告をしようと思います、どうもEC事業部員です。
EC事業部ということで自分は「eコマースフェア2019」に関するセミナーをメインで受講しました。
今回ブログに投稿する内容は
- 30~40代女性へのマーケティングについてのセミナー
- ECサイトの「商品検索」改善に関するセミナー
です。
あと、自分もビッグサイトの写真を投下しようと思っていたのですが、ブログを書くのが最後になってしまい、みんないいビッグサイトの写真を投下している(&会場内の写真は撮り忘れてしまった)ので、せめてもの「ひよこ」にしておきます。羽田空港にいました。
冬仕様でかわいい。
それでは、参加報告まとめていきます。
30~40代女性へのマーケティングはこう変わる!
スマホの普及によりEC市場が年々拡大、そして中でも30~40代へのアプローチがとても大切になってくる、ということからその中でも女性・コスメ業界に焦点を当てたお話を聞いてきました!
EC拡大の背景
ECにおけるBtoC市場は右肩上がりで2017年では16兆円の市場と言われています。
その背景として
- 10~60代のインターネット利用率は90%越え
- 20~40代の「スマホ」利用率は90%越え
のように、当たり前に人々がスマートフォンでインターネットをする時代、ということがあります。
そんな中「コスメ業界」のEC化率は・・・
雑貨や家電、アパレルにくらべ、コスメ業界は数%ほどしかEC化率が進んでいないそうです。
それは、化粧品業界は多様な販売チャネルで市場形成されていたために逆に「EC」の特化が遅れているという現状があるのだとか。(だからこそ化粧品業界は伸びしろのあるジャンル)
しかし近年・・・!化粧品選びのデジタル化が顕著に出ているらしく、30~40代の高いスマホ使用率をもつ層の取りこぼしは非常に危険!とお話しされていました。
30~40代女性にアプローチするなら
- 彼女たちの特性を理解し備える
- 商品理解を深める
ということがとても大切
30~40代女性の特徴
30~40代女性はもっとも多様なライフスタイル・インサイトを持つ年代
- インサイトが均等にばらけている状態
(よいものを追求したい!自分を大切にしたい!家族を優先したい!・・・等) - 化粧品購入の情報源も多様
(お店の商品広告、口コミを要チェックする、TVCM・・・等)
このように、共通項目が少ないので “個”の客と考えて戦略を行う必要があるということです。
「個の客」に対するマーケティングのポイント
個の客に対し商品理解・購買意欲向上に不可欠なものを提供するには、コミュニケーション・情報の構造化が重要で
- 話題になる(ブランド認知拡大、メディア露出)
- 土壌作り(評判形成、ものを欲しいと思う意欲を育成する)
- 公からの発表(公式HP、オフィシャルのSNS)
- 専門家からの評価・知識
- 当事者の見解(使用者の意見)
- 不特定多数、世間の意見 (Instagramのハッシュタグなど)
- 刈り取り(商品を買ってもらう)
の構造化をしっかりと作っていくことが30~40代女性(個の客)への良いマーケティング戦略といえる、というお話でした。
セミナーを受講して
今回、30~40代女性に焦点を当てたお話でしたが、特に勉強になったのは「個の客」に対するマーケティング作法の点です。
どの年代、性別でもニーズは多様化している、「顧客」ではなく「個客」だ!とよく聞きますが、実際にそれらの「個客満足」を制覇することなんて不可能だと思っています。
どんなに単純な商品でもペルソナ化したら100通りくらいは出せそうです。
それに対して全員に100%寄り添うのなんて不可能ですよね。
そこで、どんな個客に対しても「最高の提供をする」のを目的とするのではなく、どんな個客がきてもいいように「自分たちの土壌を広げておく」のがとても大切だということが分かりました。
まずは目に留まる、そうしないと何も始まらないですしね。(`・ω・´)
EC最大のUX改善ポイントは「商品検索」
前述の通りスマホの普及によって24時間365日、みなさんコンピューターと向き合おうとせずとも、向き合っている時間が多いですよね。
実際にECサイトでも、ネットユーザーが増えていることによりSEOや広告で得る集客(流入前~)については十分にアプローチできているサイトも多いみたいです。
・・・が、しかし
その後いかに流入後ファネルを取りこぼさないかが実に重要!
そしてその改善ポイントとして第一に挙げられるのが「商品検索」である
というのがセミナーの内容でした。
ECサイトの3大機能
ECサイトの3大機能とは
- 商品との出会い(検索、ナビ、売れ筋)
- 決済
- 配送(手に入れる)
と言われています。
しかし、決済や配送はマーケティングとしての余地があまりない・・・
となるとECの頑張りどころはどのようにして「いい商品」に出会ってもらうか、ということになります。
「商品との出会い」まででユーザーに「残念な体験」をさせない
流入してCVに至るまでに検索結果で離脱するパターンが非常に多く、そこで起こりうる「残念な体験」とは
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- 検索結果が0件
- 商品在庫がなし
などがあります。
またそれによりCV率低下が起こった場合に改善しようとするポイントとして「MAの導入」や「O2O」の導入など“流行りの施策”に飛びつきがち・・・
しかし実際には「検索」による「残念な体験」で離脱しているため、流行りの施策の前に「検索」を改善することが最重要ポイントとなってくる!と教えていただきました。
なかなか「商品検索」の改善に至らない理由
商品検索を改善すればいい!といっても商品検索の最適化はかなり高度な改善であるがゆえになかなか最適化することは難しいらしく
その細かな理由として
- EC立ち上げ時に「完璧な状態」を作成するのが絶対に無理
(今日と明日でも違う、AさんとBさんでも違う、在庫状況でも違う) - 単純に処理が大変
(高度な処理を瞬時に出してあげることが難しい)
などがあり、聞いているだけで「絶対的パーフェクトウルトラ最高!卍」の状況をすぐに作り出すことは不可能である、ということはわかりました。
そのため、日々常々のチューニングが必要になってくるということです。
そんな「検索」がなぜ大きな伸びしろと言えるのか
最後に、「商品検索」がなぜそこまで大切なのかという点ですが
1.商品検索の役割は店舗でいう店員さんとの会話だから
検索クエリはそのユーザーがその時何が欲しいのかを的確に表している
- なんという商品が欲しいのか(商品名)
- どんなカテゴリ?
- 安いものが欲しいのか(並べ替え)
- 新しいものが欲しいのか(並べ替え)
つまり検索クエリは店舗における店員さんとの「会話」ということです!(なるほど)
2.商品検索はユーザーのニーズが詰まっているから
商品検索は検索している“瞬間”のニーズが入っている
→レコメンドなんかよりも的確にユーザーにとって必要な情報を提示できるはず(するべき機能)である
3.商品検索はユーザーが一番労力を割いてくれるから
商品検索は商品探しにおいて一番ユーザーが労力を使う場所です。
例えばおすすめに表示されているものなんかは1クリックで商品ページへ遷移できてしまいますね。(簡☆単)
でも検索は「文字を入れる」「複数の条件を入れる」などユーザーがわざわざ労力を使って商品を探してくれているわけで、購入に前向きであるといえるということです。(納☆得)
セミナーを受講して
普段自分が見過ごしている部分を、改めて気づかされたなぁと思いました。
商品検索って大事?と聞かれれば「そりゃまぁw大事でしょー」と答えたとは思います。
しかし、なぜ大切なのか、またそれを怠ることでユーザーに対しどのような接客をすることになるか、など改めて考えさせられました。
たしかに商品検索の改善って今更めんどくさい大変な部分があるんですよね。
サイトによっては商品がどんどん増えるわけで、入荷当初はその検索ワードが最適だったA商品も、最もそのワードに寄り添う新商品、B商品が入荷された場合、A商品の立ち位置はユーザーにとって曖昧なものになり兼ねません。
そのために、自分たちも日々のチューニングを怠ってはいけないな、と感じました。
街中にたくさんある居酒屋でおつまみを注文して
「おつまみ?売切れです。(以上、ありやっした)」って言うお店より
「おつまみ、今Aは切らしちゃったけど、Bのおつまみならあるよ!おいしくて新鮮やで!どや?」って言ってくれるお店のほうが会話も弾むしなんだか気持ちいいですよね。
そんな居酒屋ではないですが、ECも多種多様な業界でみんなが取り組んでいるので、「ユーザーにも選ぶ権利」があり、そんな中で「いい商品はあるけど接客がよくないから利用したくない」と思われないように、日々精進していこうと思いました。
レポ締め
今回このイベント、セミナーに参加してみて、幅広く「EC」について知ることができました。(小並感)
というのも実際に社内でたんたんと作業を進めているだけだとそれが「常識」で狭い世界の中の出来事になってしまいます。(仕事・会社に関わらずよくあることですよね卍)
イベントやセミナーに参加することで純粋に、「勉強をする」「知識を蓄える」こともできれば、そういった日常を過ごしていく中で薄れてしまったことを取り戻すこともできます。(深いこと言ってそうで浅い)
こういったイベントへの参加は任意ですし、北海道よりも本州のほうで開催されることが多いのでその分体力も使いますが、参加の機会をもらえるのはとてもありがたく思っているので、是非また勉強する機会があれば積極的に参加したいです。
今回の学びを生かして自分の力でしっかりと売り上げに貢献できるようがんばります!