「phpカンファレンス2019北海道」に行って基本に戻る
去年(2018年)は小さな規模で「プレPHPカンファレンス北海道」があったようですが、北海道胆振東部地震にともなう停電で中止になりました。
北海道全域の停電の中、「電気や通信がないとWeb会社って何もできないなぁ」と星空を見上げて思ったものです。
今年は無事に「phpカンファレンス2019北海道」が開催されました。
EC事業部のTが「phpカンファレンス2019北海道」に行ってきましたので、レポートさせていただきます。
phpカンファレンス2019北海道
「phpカンファレンス2019北海道」とは、一言で言えば、北海道のPHPerの情報交換会。
交流を目的としているイベントです。
phpカンファレンス2019北海道
札幌市民交流プラザ
〒060-0001 札幌市中央区北1条西1丁目
2019年9月21日(土)10:00〜18:00
セミナー聴講3,000円
交流という程、交流はしてこなかったので、人見知りが単身セミナーを聴講して帰るというのもOKなので、参加の敷居の低いイベントでもあります。
聴講した中で、紹介したいセミナーを抜粋して紹介いたします。
PHPを学ぶということ
最初のセミナーという事もあって、php基礎の話になります。
これからphpを始める人、初心を思い出したい人、新人教育をする人、そんな人向けの内容です。
phpを選ぶ理由
- PHPはアイディアを早く形にできる。
- PHPはコミュニティが活発。
──と話がありました。
この話に通じるところではありますが、僕がphpを選ぶ理由は「コードの共有が容易である」ですね。
Webサイト制作しているなら「php以外をメインで使ってる。phpは使った事ない」という方は少数派かなと思います。
少なくとも「php以外をメインで使ってる。phpは使いたくない」ぐらいだと思います。
基本を学ぶ
- 関数
- ファイル分割
- 外部ライブラリ
- オブジェクト
- フレームワーク
学ぶ上で、上記が基本になると思います。
フレームワークが最後の方にきていますが、今時の新人になると、最初にフレームワークから入る場合があります。
「未経験の新人に何教えよう。既にフレームワークできるなら、いきなり実践でいいのかな?」
なんて考えている最中だったのですが、講師の方が「フレームワークが代わると理解できなくなるので、変わらない仕様を理解した方が良い」と言っていました。
たしかにそうかもしれないと思い、タメになりました。
教える側になると新人向けのセミナーの受講も良い経験ですね。
昔の新人と今の新人で内容が違ったりもしますしね。
オミカレのフルリニューアルの裏側を全部見せます!
「オミカレのフルリニューアルの裏側を全部見せます!」のスライドショー
ランチセッションでオミカレという婚活パーティー情報サイトのリニューアルの話を聞けました。
個人的にこういうタイトル通りのセッションは現場臭い話が聞けて好きです。
目的を常に意識する
上記の画像がオミカレのリニューアル目的になります。
この目的がブレないように、会議前に毎回この目的を確認しているとの事です。
プロジェクトの目的がブレると、チームが混乱して、「ブレブレなら考えても無駄だし、言われた通りにしよう」と、モチベーションの低下を招くと思うので、ブレない目的を掲げて、毎度目的を確認する事は、見習うべき良い事だと思います。
MVCの責務を考える
言わんとしている事がわかります。
白状すると、php覚えたての頃、僕はテンプレートに関数すら書いてた時期がありました。
かつ、Presenterを使ってうまくやりましょー、
そして、こういう基礎をしっかりして、更新しやすいソースにしようという話です。
綺麗なソースは作業効率を上げるので、もっともな話です。
その他、アンケートの話
エンジニア的な話以外にも、アンケートの話もタメになりました。
別のところで「記事にデータがあるとメディアに取り上げられやすい」と聞いた事があります。
オミカレはアンケート調査をたくさん行っているので、そのアンケート調査データが話題になる事があり、まさに「メディアに取り上げられやすい」状態をつくっているのだろうと思いました。
自らアンケート収集していく姿勢、見習いたいです。
(婚活に関するアンケートを答えたら、柳月のあんバタサンがもらえました。オミカレさん、ありがとうございます)
PHPerのためのPHPUnitとSeleniumを使ったブラウザテストのすゝめ
「PHPerのためのPHPUnitとSeleniumを使ったブラウザテストのすゝめ」のスライドショー
Baseのエンジニアさんの話でした。
Baseさんにはアパレル出店でお世話になってます。
Baseは一日あれば通販サイトを出店できる!Baseすごい!Base大好き!
でも、内容はBaseとは関係なく、ブラウザテストの話でした。
導入の敷居は高そうに感じたのですが、導入できれば、動作結果をスクリーンショットで出してくれるので、安心感あるなぁと思いました。
SQLアンチパターンの紹介
関連Qiita「SQLアンチパターンもりもりDBを設計しよう!」
phpとは離れますが、SQLアンチパターン、悪手、ダメな例のお話です。
と言っても、「今はアンチパターンでも、時代によってアンチパターンではなくなる。アンチパターン上等であえて行う場合もある」という注釈付きで、アンチパターンをディスりまくる内容ではありません。
いくつかのアンチパターンの例題とデメリットが紹介されました。
ビューやコントローラーは後から修正可能な場合もあるけど、データベースは難しい。
気づかず悪手なSQL設計をしていると、悪手と気づいても修正できない場合があるので、ちゃんと考えよう。
──というような話で、ちゃんと考えるためにはアンチパターンを覚えておくと良いし、作業もスムーズになると思いました。
まとめ
振り返ると、凄い技というより「基礎」って感じなのですが、phpはとりあえず動くという性質から、とりあえず作成されたプログラムがたくさんあります。
そこに「基礎」があるか無いかによって、保守性、拡張性が全然違うと思うので、「基礎」大事と再認識しました。