夏の夜に目撃した、セーラー服姿の謎の少女
こんにちは。コンサル課の丈です。
10年以上前の夏に私と友人が体験した怪談話をご紹介します。
※怪談が苦手な方は、読まないほうが良いです。
まずはこちらをご覧ください。
地図が示しているポイントは、霊と思われる現象を目撃した現場になります。
それでは話をはじめます。
ある夏の夜に友人と二人で小樽ドリームビーチへ向かう
夏休みの或る日の夜、
当時、車の免許を取ったばかりの私は、練習がてらに近所の友人を車に乗せて、ドライブに出掛ける事にした。
目的地はどこでも良かったのですが、丁度住んでいた場所から海が近く、季節が夏という事もあって
小樽ドリームビーチまで車で向かう事にした。
目的地へは手稲区星置側から向かうのですが、
交通量の多い国道337号線から曲がった海へと続く道は、片側1車線の細く狭い道で、何よりうっそうとしており、
昼間にここを通る場合でも、苦手な人にとっては苦手な程の道です。
暗い夜道に人影が
時間は夜の21時台。
海水浴シーズンなので、日中であれば、この道を徒歩で通行している人を見かけてもおかしくはないと思う。
しかし、改めて言いますが、既に夜の21時を過ぎている。
勿論辺りは真っ暗で、街路灯もない。
この道をまっすぐ海へ向けて進む。
すると、道路脇に何か人影のようなものが!?
辺りは暗かったので、何なのかまでは分からなかったが、
確かに何かがあったのは間違いない。
暗いながらも、セーラー服を着た若い女性の姿が一瞬見えたのだ。
車だったので、すぐにその物体を追い越して通り過ぎてしまう。
友人『あれ、いま誰かいなかった?』
私『確かに何かいたような・・』
同乗していた友人もそれを見ていたのだ。
通り過ぎて少し進んだところで一旦車を停止させる。
通り過ぎた距離は、50メートルから70メートル程であろうか。
私と友人は一瞬目を疑った。
私『セーラー服を着ていたような・・』
そう、その人はセーラー服を着ていたので、高校生くらいの少女でしょうか。
友人『しかも歩いているという訳ではなく、後ろ向きでその場に立ち止まってなかった?』
私『なんか不気味だな・・』
友人『ちょっと今の道を引き返して戻ってみない?』
このように言われたので、私は来た道を恐る恐るUターンして戻ってみる事にした。
そして徐行しながら目撃した付近まで差し掛かる。
しかし、いくら戻っても、もうその姿は見えない。
遂には国道側の道路まで出てしまった。
ここでもひとつ分かった事がある。
あのセーラー服の女性が生身の人間だとすると、どう考えてもあり得ないという事だ。
そのように結論付けたポイントとしては、
- セーラー服の女性が佇んでいた近辺に、他の人はおろか、車も見当たらなかった
- 辺りは暗く、セーラー服の女性が懐中電灯を持っている様子もなければ、現場には街路灯も無かった
- 目撃現場を数十メートル通り過ぎて、Uターンして同じポイントまで戻るのに、およそ1分程度しか経過していない
- 目撃してからUターンして戻るまでの間に、自分の車以外で、この道を通りかかった車がいなかった
- 長い1本道の中間地点で、付近に分かれ道はない
- セーラー服の女性が、この直後に走って逃げたとしても、見つからずに国道側まで逃げ切るのは現実的に考えにくい
以上となり、
残る可能性としては、セーラー服の女性がそのまま茂みの中へ入っていったと考えるしかないが、
辺りが暗かったという現場の状況なども加味すると、現実離れし過ぎている。
私と友人は、少女が何らかの事件に巻き込まれてあの場所にいたという説などについても話し合いましたが、
『自分達の見たものは幽霊であった可能性が極めて高い』と結論付け、私も友人も自宅へと帰った。
今となっては、少女が何故あの時間帯に、あの場所にいたのかを知る術はありませんが、
少なくとも私にとっては、現時点では唯一体験した心霊現象でした。
改めて現場の状況を整理する
上空から見た航空写真では、このような場所となります。
ちなみにグーグルのストリートビューだと、こんな場所です。
お分かりいただけましたでしょうか?
ストリートビューのキャプチャでは昼間ですが、これを夜に置き換えて考えてみてください。
街路灯もない上、道もあまり広くないのがお分かりいただけるかと思います。
車がすれ違う時は、車同士をぶつけないように、お互いに少し意識してしまう程度の道幅しかありません。
しかも、国道側から海岸へ出るまでの距離はそれなりに長い。
このような道を、辺りが完全に暗くなった状況で、懐中電灯やペンライトなしで、
大人ならまだしも、セーラー服姿の女子高生が歩く事を想像できるでしょうか?
歩いていたというよりも、その場で立ち止まっており、茂みのほうに体を向け、暗い森のほうを見つめているという状態ですが・・。
後年、現場近辺はひき逃げの事故現場に
本記事を執筆するのにあたっての調査において、思い出した事だったのですが、
この道路では、2014年にドリームビーチ近くで酒に酔ったドライバーの乱暴な運転による死亡ひき逃げ事故が起き、
結果的に3名の尊い命が犠牲となっていた通りでもあって、
当時のニュースでも大々的に報道されていた程の痛ましい事故です。
改めて現場を照らし合わせてみると、私が体験した心霊現象の現場も、この事故現場と限りなく近い場所だという事がわかりました。
https://www.city.sapporo.jp/kotsuanzen/documents/kotsu_dayori_tokubetsu2-26.pdf
【交通安全だより 平成26年7月発行 札幌市交通安全運動推進委員会】
https://matome.naver.jp/odai/2140524641364389301
【北海道小樽市銭函 おたるドリームビーチ付近で飲酒運転の車が事故 女性4人をひき逃げ 7月13日ドリビ – NAVER まとめ】
時系列で言えば、私の体験した現象は2004年か2005年頃なので、遥かに昔の出来事です。
伴って、この死亡事故との直接の因果関係はないのでしょうけど、妙な偶然が重なった感じがして、より恐怖感を覚えます。