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「Web担当者Forum ミーティング2018 秋」に行ってきました!(後編)

こんにちは、WEBコンサルティング課のIです。
前編に引き続き、先日開催されました「Web担当者Forum ミーティング2018 秋」に行ってきたお話です。
「Web担当者Forum ミーティング2018 秋」に行ってきました!(前編)
前回余談や説明を記載していたら思いのほか長くなってしまいまして…
後編はやっとセミナーの話です。

Web担当者Forum ミーティング2018 秋の内容

以下もご参照ください。
Web担当者Forum ミーティング2018 秋
今回はEC系のセミナーも合同で開催されていましたので、Webコンサルティング系のセミナー7割、EC系のセミナー3割ぐらいの比率で2日とも朝から晩までみっちり話を聞いてきました。

なお、セミナーの様子を写真で載せるのは基本NGであったのと詳細を載せるのもNGな場合があるため、受講したセミナーの中で特に興味深かったセミナーの要点のみを記載する形で紹介していこうと思います。

初日1コマ目:オープニング基調講演 売れるサイトのための最新SEO徹底解説

初日の1コマ目、オープニング基調講演は「売れるサイトのための最新SEO徹底解説 〜「知りたい」ではなく「買いたい」検索意図を狙うSEOの最新動向〜」という内容で、ボーディー有限会社代表取締役、並びにドコドア株式会社 社外取締役 住 太陽さんのお話からスタートしました。

実は今回セミナーを受講した弊社3名とも同意見だったのですが、この講座が一番よかったです!実用的なテクニックの話として「googleが【見極める必要がある】などhelpページに書いている場合はgoogleが当該内容を解析済みで判別できる状態になっている」という話は初めて知る情報でした。

また、現在のSEOトレンドが「・知りたい・行きたい・やってみたい・買いたい」の4つに分けられ、それへの対応がこれまでのキーワード分布やタイトルタグへのキーワード設置ではなく、ユーザーの答えに回答できていることが大事であり、googleがそれを見極めているというのもなるほど納得という部分でした。

最初から良い講座を聞けてテンションが上がり気味です。

初日5コマ目:なぜ、多くの企業が「アニメ×マーケティング」をやるのか?

とテンションが上がった後に、2コマ目、4コマ目(3コマ目は受講無し)と受けたのですが、こちらは内容が少し合わず割愛とします。
そのうえで5コマ目「なぜ、多くの企業が「アニメ×マーケティング」をやるのか? ~アニメ活用を成功に導くために知っておきたい5つのポイント~」アーチ株式会社 平澤 直さん、吉田 華倫さんのセミナーを受講しました。

個人的な話で恐縮ですが、前職でアニメビジネスにかかわっており、どういう話をするのか興味があり受講した形です。
最近の傾向として、大手であれば積極的にオリジナルアニメをCMとして投入する会社が増えており市場規模も大きくなりつつあるのが現状とのことでした。(最たる例が大成建設と「君の名は」で有名な新海誠監督のコラボです)

そのうえで成果を最大化させるためのポイントとして一般的なマーケティングと同様ターゲット、目的を明確化し、そのために携わる全員愛を持って商品(作品)に向き合うことと述べていたのが印象的であり、昨年の自分と同じ考えだな~と共感していた次第です。
特にアニメーション制作はその制作工程で多くの人員がかかるうえ、各クリエイター、スタジオに得手不得手があります。(例えばガンダムで有名なロボットアニメを得意とするサンライズ社に、「君の名は」みたいな作品を作ってほしいといっても困ってしまうということです)ここら辺をうまく調整できるプロデューサーと出会うことも、成功のカギとのことでした。

初日6コマ目:Amazon Payが実現する買いやすいECサイトの事例とコネクテッドコマースの世界

続けて6コマ目は「Amazon Payが実現する買いやすいECサイトの事例とコネクテッドコマースの世界 」でアマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 事業部長 井野川 拓也さん、株式会社フューチャーショップ 事業戦略部 部長 安原 貴之さん、株式会社小島屋 取締役 小島 靖久さんのお話でした。

講座自体は商品紹介が多かったのですが、個人的に気になっていたのはAmazonPayの浸透率です。最近楽天経済圏、ソフトバンク経済圏のように各社ポイントによる経済圏と電子決済の導入が盛んにおこなわれていますが、巨人Amazonの存在は非常に大きく感じていました。
というわけで一番知りたかった利用率は、あるサービスで、の前置きが必要ですが、クレジットやキャリア決済などもある中でAmazonPayの利用率が全体の21%とのことでした。これを多いか少ないかとみるのは個人の自由ですが、非常に参考になる数字でした。

初日8コマ目:クロージング基調講演 Google 検索最新情報 2018 & Q&A

初日の最後はグーグル合同会社 金谷 武明さん、Gary Illyesさんのお話でした。

この日1番期待していた講座でした。内容としては新SearchConsoleの説明などが2/3、残り時間で出席者から寄せられた質問への質疑応答でした。

新型SearchConsoleに関してはやはり残念ながら旧版の機能のうち、まだ実装されていない機能が多数あるため、慎重な使用が求められるというのが正直な感想でした。ただ、検索パフォーマンスレポート、インデックスカバレッジレポート、URL検査ツールなどは新型のみの機能のため、どこかで手を付け始めなければなという印象です。

次に質疑応答です。特に興味深かったのみを。

Q.SEOで重要なものを3つ教えてください

A.コンテンツ、エコシステム、ストラテジー。コンテンツがなければ評価できない、コンテンツを中心にしたWinWinの関係が検索ユーザーだけでなくgoogleにもたらされること(これをエコシステムと定義)、googleがなくなっても確実に認知されるようなサイト構成・サイトの魅力づくり。以上が大事。

Q.動画のランキングの付け方

A.検索のリファレンスページもよく確認してもらいたいが、動画の中からの抽出は現段階では難しいので、HTMLの中に読み込んでもらいたい情報を入れ込んだほうが良い。構造データをきちんと使ってるとさらに良い。

Q.wordpressのテーマとSEO

A.我々からこれが、という例示はしないが、是非googleのフォーラム上で質問してみると良い回答が来るかもしれない。少なくともgoogleのモバイルフレンドリーテストで上位に来るようなテーマを選ぶのがコツ。

といったところで初日は終了です。続けて2日目。

2日目3コマ目:マーケティング担当者1,000人に聞いた獲得数最大化のためのSNS戦略

2日目は2コマ目からの参加。ちょっとそちらは微妙でしたので、3コマ目の「マーケティング担当者1,000人に聞いた獲得数最大化のためのSNS戦略~Webプロモーションのリアル調査シリーズ 2019(Ver.1.0)」株式会社ロックオン 井上 勇人さんのセミナーを内容のご紹介で。

昨今SNS戦略といっても、SNS自体の種類が増えたため、1つの広告だけでなく複数の広告に目が触れ、そのうえで購入に至るケースが増えている、とのこと。それをどう見極めるかがカギとのことですがここでもやはりポイントとしてはSNSでの成果を明確に決めている会社が確実に成果を出しているとのことです。
SNSで認知拡大を行いたいのか、商品の売り上げを伸ばしたいのか、はたまた別の目的があるのか、これを踏まえたうえで評価を設けなければなし崩し的な結果に終わってしまうとのことです。やはり基本が大事だということですね。

2日目4コマ目:ユーザーに寄り添うコンテンツマーケティングで流入8倍!パーソルキャリアのSEO戦略

続けて4コマ目は「ユーザーに寄り添うコンテンツマーケティングで流入8倍!パーソルキャリアのSEO戦略」株式会社Faber Company 大森 和博さん、パーソルキャリア株式会社 塚本 裕美さんの講座でした。


こちらはFaber社の商品「ミエルカ」のユーザーであるパーソナルキャリア社の話でしたが、内容的には商品紹介というよりもあくまでコンテンツ作りの基本のような話でしたので、そちらをかいつまんでご紹介で。

そもそもユーザーは問い合わせ前に60%はどこにするか決めている、ので、そういうユーザーの業務リズムやキーワード単位でユーザー像をつかむのが大事だと、2社は考えました。

その前に、パーソナルキャリア社の事業領域である人材分野ののオウンドメディアは典型的なレッドオーシャンで生半可なことでは太刀打ちできない状態でした。ので、目的を明確にし、それを達成できるよう「ユーザーの気持ちをデータでとらえる、それをこたえるコンテンツ、その結果を社内プレゼンスする」をポイントとして作成を行ったとのことです。

特に参考になった部分は「ユーザーの気持ち → サジェストで把握していくのは当然として、リンク先の図解や表組まで把握するようにする」「答えるコンテンツ→ユーザーの知りたいこと+わかりやすさ+dodaならでは」この2点でしょうか。それぞれ半分までは他社もやっていることですが、後ろ半分がまだやられていないこと、自社でしかできないことなので、それが強みになったのだと講座を通して感じました。

2日目5コマ目:”Simple Data Analytics” で成果を出す – メルカリの実践例

早いもので最後のご紹介です。この後もう1コマを受講していますが、そちらは一般的なお話ではなかったので割愛しようと思います。本題ですが「”Simple Data Analytics” で成果を出す – メルカリの実践例」株式会社メルカリ 樫田 光さんのセミナーです。

さすがメルカリの講座というべきでしょうか。席は満杯、サテライト会場もかなり埋まっていたようです。

さて本題ですが、セミナーの最初で語られたのが、「simpleな顧客セグメントを作ろう、セグメント単位でのKPIと施策を強化しよう、分析と分析者を上記で生かそう」この3つで、これがこの講座のすべてとのことでした(^^;

まあ、もちろんそれをこの後に肉付けすることになるのですが。
まずシンプルにこだわる理由は「精密にこだわりすぎない、シンプルに始めればあとから詳細化は簡単」ということで、詳細にやって遅く始めることの弊害やタスク増加の悪循環を述べておりました。これは本当にその通りだと思います。

そのうえでメルカリで行ったことは「シンプルにすると心に誓い、知的なバカは物事を複雑にするので無視する」ということ。なかなか過激な発言ですが、何でもかんでも調べると上記で述べたとおり、いくら工数があっても足りなくなるのでしょう。さらに「経験から仮説を立てる⇒目に見える形にする⇒考え方を目に見える形に落とす⇒ある程度のレベルで分析しつつまとめる(過去にやった施策で同様のセグメントを切って確認してみるとより分かりやし)」という流れでいわゆるPDCAを行ったことが現状につながっているとのことでした。
現在国内最大のサービスの1つで海外での評価の高いメルカリだけあり、その内部工数は莫大なものと思われます。それを軽減したうえで、さらに効果を出すこのやり方、参考にさせてもらおうと思います。

まとめ

というわけでレポートは以上です。遠路はるばる、ということがぴったりな行程でしたがそれに見合う内容を得ることができたなと思っています。つたないレポートでしたが、皆さんのお役に立てれば幸いです。

※本レポートは私個人の感想に基づいた部分がございます。

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