コンサルティング事業部ブログ

トピックス

大規模自然災害が少ない地域の特徴と判断力の乏しさによる将来の危険

こんにちは、コンサル課の丈です。
まずは、日本で起こっている直近の災害について話したいと思います。

2018年7月5日頃より発生した西日本を中心とした豪雨による土砂崩れや浸水などで、岡山県や広島県を中心に西日本各地で甚大な被害をもたらしています。
7月11日時点のニュースによると、犠牲者が162人となっているとの事で、激甚災害にも指定されたそうです。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。また、そのご遺族や被災された方へのお見舞いを申し上げます。
そして一刻も早く復興されることを願っています。

今年は豪雨被害のほかに、規模の大きい地震も大阪や千葉などの各地で相次いでおります。

このように、様々な種類の大規模自然災害が猛威を振るっており、まさに災害大国の様相を呈しています。

北海道の札幌はと言いますと、
6月の後半に梅雨のような現象が起こり、連日に渡り雨が降って湿度も高い状態が続いておりました。

7月に入り、日によって晴れたり雨だったりと目まぐるしく推移しており、少し安定しないですが、梅雨のような状態からは解放されたような感じがしています。

このように、自然災害の多い地域にお住まいのかたには申し訳ないですが、大きな災害に見舞われる事なく日常を送っております。

という事で、今回は札幌市における自然災害の話及び、自然災害時における住民の姿勢などについて、私個人の解釈や感想として語ってみたいと思います。

私は昭和末期に北海道札幌市で生まれ、以来ずっと札幌で暮らしおり、生きてきた約30年の人生の中で、
例えば、大雪や台風、地震に大雨などの自然災害において、今までに一度も避難及び避難所生活といった経験がなく、
学校や会社側から「身の安全を最優先に考えた結果、本日はお休みにします」といったようなアナウンスを一度も耳にした事もない。

災害大国日本と言われる中でも、北海道の札幌市の場合は、例えば規模として数十人が犠牲になるような深刻な被害の被る災害などは
私の暮らしてきた約30年の間においては、比較的限りなく少ないか、皆無と言っても良いかもしれないです。

札幌における地震の場合

ここからは札幌における被害の事のみを語らせて頂きます。

北海道南西沖地震の際の札幌の被害

平成5年に起きた、北海道南西沖地震(奥尻島で震度6、津波被害もあり)の時は、札幌市内の自宅でも割と大きな揺れを経験したが、
震度3から4程度で、特に大きな被害というのは札幌に限定した場合においては報告されていない。

※奥尻島では多くの人が津波により犠牲になっています。

東日本大震災の際の札幌の被害

東日本大震災の際も、札幌においては北海道南西沖地震の時と同程度の揺れだったように思います。
札幌では犠牲者などは出なかった筈です。

この30年程、札幌で大きな揺れを経験したとしたら、この二つくらいだったと記憶しています。
勿論、両地震のケースにおいて、地震後の日常生活には影響はほとんどありませんでした。

札幌における大雪の場合

東京では雪が数センチ積もれば山手線がストップしてしまうという話をよく耳にします。

豪雪地帯や北海道全体にも言える事かもしれませんが、札幌においても基本的にはどれだけ雪が集中的に降ってどんなに積もろうとも想定内。
雪かき作業が大変になるだけで、基本的に会社や学校は休みになりません。JRやバスなども規模が大きかった場合には遅れはするかもしれないが、基本的には運行している。

つまり、建物や乗り物などは全て北海道仕様・豪雪地帯仕様という訳です。最初から雪などを想定して、それに耐えられる作りになっているのです。
(それでも古民家や空き家などの老朽化した建物が、積もった雪の重みに耐えられずに倒壊したというニュースも耳にはする事もありますが。)

しかし、基本的にはどれだけ降ろうとも想定の範囲内なのです。

札幌における台風の場合

ここからが本題。

台風も多くの場合は、北海道に上陸する頃には温帯低気圧に変わり、大きな被害がない事が多いです。

しかし、今から14年前に北海道に上陸した台風は違いました。

平成16年に発生した台風18号の時の体験

2004年9月に発生した台風18号北海道の各地にも大きな被害をもたらしており、
札幌も例外ではなく、北海道大学構内のポプラ並木は軒並み倒れるという被害がありました。

当時、私は学生でしたが、事前に学校側からは何の連絡もなかったので、普通に通う事になりました。

台風被害というものに縁のなかった私としては、通学中に目にした光景は悲惨なものでした。

通っている学校が大通にあるのですが、大通公園にあるドリンクの自販機が揃って倒れていて、
近くのコンビエンスストアの入口上部の看板が剥がれ落ちていて、もっと驚くべきは
市内のいたるところにある信号機も一斉に停電しているのです。

もし信号機が機能していない事による交通事故があるとしたならば、これは明らかに二次被害と言ってもいいでしょう。

機能していない信号機については後述しますので、そこで詳しく語りたいと思います。

ようやくの思いで学校まで到着

なんとか学校に到着しても、他の生徒の多くが来られないか遅刻。
遅刻せずに来ていた人は、クラス全体の3分の1以下の人数だったと記憶している。

そりゃそうですよね。

私が当時通っていたのは専門学校だった事もあってか、通っている生徒が札幌市内の各地だけに留まらず、
近隣地域からの通学者も数多い中での、この台風による交通麻痺状態な訳なので、これじゃ来たくても来られる訳がない。

今更の授業中止・帰宅指示

そのような中、いつものように授業が始まる訳もなく、しばらくの間待機状態。
30分か1時間程待たされた挙句、『今日は授業を中止するので、各自帰宅してください』の報告。

『こちらは状況が悪い中、なんとかここまで辿り着いたというのに、外はまだ風が強くて危険が伴う中、家に帰れと言うのですか!?』と心の中で思いながら帰る事に。

外に出ると相変わらず信号機は付かずに交通が混乱状態。
辛うじて影響を受けずに動いていた地下鉄に乗ってようやく帰宅する事ができた。

ホッと安心していたところに来客が。
こんな状況の中、誰なのだろうか。

同様の理由で帰宅を促され、帰路で足止めを食らってしまった知人の訪問

札幌市外に住んでいる当時の知人が私の自宅まで訪問してきたのです。
彼もまた、無理して学校に通って途中で帰されたうちの一人だ。

経緯を聞いてみると『途中駅までしか電車が動いておらず、自宅までの足が無いから寄らせてもらった』というものだった。
彼は帰宅途中で足止めを食らっていて、そこからたまたま近かった私の自宅まで来てしまったという訳です。

ひとまず、彼と共に適当に時間をつぶしてはいるうちに、強風は大分おさまってきた。

しかし一向に電車も運休しており、交通機関のマヒはおさまりそうもない。

車で彼を遠方の自宅まで送る

彼をこのまま私の家に居させる訳にもいかないので、仕方がなく車で彼を自宅まで送り届ける事にした。

当時、私は自動車免許を取得して、まだ3か月の初心者だ。

知人である彼を載せ、恐るおそる車を出す。

信号の点かない国道を走る恐ろしさ

目の前は交通量の多い幹線道路であり主要国道だ。しかしどの車もスピードが遅いまま。それは未だ信号機が点かずに機能していないからだ。
それでも皆、車を走らせないと帰れない人が多くいるので止むを得ない。

そんな中、国道に入り小樽方面に車を走らせて、信号の点かない交差点に差し掛かるが、警察や誘導員などの姿はどこにもない

札幌だけではなく、近隣の地域も全部信号が止まっているからなのか、警察も対応しきれていないからだったのでしょう。

そんな状況なりにも、車も歩行者も譲り合いながら慎重に行動しており、その場の空気や雰囲気で赤や青を判断して行動している。
案外自然とお互い譲り合えるものなんだなと感じてしまった。

どの交差点でも同じ状況ですが、目立った事故は見当たらなかった。
知人も車内からその光景を唖然としながら見つめていた。

あれは今思い出しても非常に恐ろしい光景だった。

知人宅まで到着、そして復路

なんとか彼の自宅前まで到着して、無事に送り届ける事ができた。
普段なら30~40分程度の道のりを1時間以上かけての到着。

そして私も自宅まで帰らなくてはならないので、来た道をまた走らなくてはならない。まだ信号機が点かない道を。

しかも日も暮れてきた。

少しずつ暗くなっていく中、往路よりもさらに慎重に車を走らせる。
途中、辺りが完全に暗くなる。信号機も点かないまま。

そしてなんとかの帰宅。
往復で合計約3時間の道のりだった。

この日は帰ったら疲れて果ててしまっていたのを記憶している。

ある意味貴重な経験にはなったが、同時に、こういうのは二度と御免だとも感じた。

災害慣れしていない地域は判断力に乏しい

この一連の出来事を未然に防げなかったのかと感じて、もとを辿ってみると、
『台風が近づいているのは、あらかじめ分かっていた事だろう!なぜ前日の夜か当日の朝早い段階で決断して連絡をしなかったのか!
と強く感じてしまった。

しかし、やはり札幌の人というのは、自然災害の脅威に対する認識が甘いところがあり(自然災害が少ない地域の多くにも言える事かもしれない)、
『台風なんて、いつものようにこっちに来たって、どうせ大した被害はないだろう』という甘い考えが働いてしまうものなのだとと感じてしまう。

それ故に、割と規模の大きい災害などの際も、基本的に札幌の学校や職場などでは、簡単に「休み」という決断を下さない傾向にあります

ただでさえ日本においては、勤勉という国民性があるので、少し程度の事では休まずに、
何よりも会社第一と、愛社精神が強い側面を持ちますので、とにかく職場や仕事の事を第一に考える傾向にあると思います。

しかし、こういった判断の甘さや油断こそが、本当に脅威となる災害が発生した時に命取りとなるのではないか?

自然のチカラを甘く見ていると、いつか痛い目にあう

今回、14年前の過去に上陸した札幌の台風の私の体験談を例にしましたが、
日本では大小関係なく、様々な災害が頻繁に起こっています。

ここ最近も西日本を中心とした豪雨や、大阪や千葉などでも大きな地震が起こりました。

地震、津波、台風そして大雨、もう日本全国どこにいても、いつ何が起こっても不思議ではない状況です。
将来、多くの犠牲者を出さない為にも、普段大きな災害に見舞われない地域こそ、自然災害に対しては決して油断せず、判断力を高めて適切な決断を下せるようにしておきたいものです。

RecentPost