マウス遍歴と、トラックボールに帰ったお話
ここ1年くらい、大物を買い替えることが多い気がしている開発室員です。
2006年式の炊飯器。震災で10年前から揃えている備品や装備の総点検。 2005年式のオーブンレンジ。 2009年式のコンベクションオーブントースター。
こう見ると10年オーバーで使ってるし、まぁ仕方がない感じか…。このリスト見ているとまた料理になりそうなので、今回はマウス(ポインティングデバイス?)を買い替えたお話です。
マウスを微妙に壊していた
使っていたマウスを壊しました。というのは、カップ麺(激めん、だったかなぁ)をこぼしてしまったためです。急ぎ電池を抜いて水洗いして2日くらい放置…で、動くようにはなったのですが完全には戻らず、動作不安定に。
今まで、何を使ってたっけ…
だましだまし使ってましたがやっぱり不便。仕方がないので次の機種を探します。
新しいデバイスを買うときって、変なモンつかみたくないな…という不安がある。なので、不満がない今の機種を買い直すのが妥当…と保守的になってみたり、いやいやこの際、なんかスゲーやつ買ってみようかな…とわくわくしてみたりと、気分が移ろいます。
ここはちょっと落ち着いて、今まで何を使ってたかなーと振り返る。
1: NEC PC-9821 標準マウス
標準マウス初めて所有したのはこれです。ホイールもない潔い姿、もはや懐かしい以外の感想が出てこない。ボールを外してローラーの拭き掃除してたっけなぁ。
2: MS Trackball Explorer
次に買ったのはコイツです。
TBEいきなり話が飛んだ感がでますね。トラックボール。
人差し指と中指で、ボールをぐりぐり回します。コイツは割に有名な機種で、熱心なファンもちらほら。ですが、そもそもトラックボール自体がさほど普及していないので、再販や後継機はなさそう…(つか、もう18年経つのかよ…
お隣の席のA氏もトラックボール使いです(こっちは親指タイプ) 【トラックボール】 Logicool M570 を2年近く使ってみた感想
トラックボールについてはこちらをご覧ください。
3: MS Natural Wireless Laser Mouse 6000
次はマウスに帰ります。
6000ゴリゴリにエルゴノミクスなマウス。
実物を見ると、写真以上に丸っこくゴローンとしていて「なにこれ?」って感じです。そして重い。なにやら変な形ですが、手のひらで包むように軽くホールドして、スイスイ転がす(滑らせる)ように操作するとかなり良いんです。ガシッと持ってグリグリする感じじゃない気がする。
親指部分のラバーやホイールが皮脂汚れで変色しやすい以外は、ほぼ不満がなかったです。確か、デスクから落とした時にその自重でやられてしまったので、廃棄となりました。
もし新品で買えるなら、もう一度使いたいマウスですねー。
4: MS Sculpt Ergonomic Mouse
次。
Sculpt ErgonomicすでにNatural 6000は販売終了だったので、後継…ではないけれど同じタイプのマウスに。コイツもやっぱりゴローンとしていて、似た雰囲気です。
が、でも、うーん…。親指/人差し指の収まりは悪くないけど、中指以降の置き場がなぁ…やっぱりNatural 6000のほうが好みだった。
自分的には、日和って失敗したパターンですね。
今回壊してしまったのはコイツになります。
衝動的トラックボール
次はこの予定でした。
Microsoftマウス の フラグシップ。
ちと高いけど、災害対策や買い替えでポイント貯まってるし? というところでヨドバシへ向かうも、まさかの 品切れ …。
注文してもいいけど、実物に触れずに買うのはさすがになぁ。残ポイント消化が前提だったので、いまから他店行くのもなぁ。つかめんどくさいし。あーもう、この際 Classic IntelliMouse でよくね…?
とマウスコーナーをフラフラしていると、なんだか懐かしい雰囲気のヤツが目に付く。
DEFT PROあぁー。Trackball Explorer …っぽい? 知らない人だけど、前に会ったような気がするみたいな。
キー配置を見てその数に驚きますが、これは結構使えるのでは…。展示品を手にしてみると、これまた久々の感触。あー、これだこれ。人差し指と中指でボール回す感じ。親指スクロール。なつかしいなー。やっぱ実物見ると、全然違う(最近は店まで行ってPC関連を追うことも少ないもので…)。
いいんじゃないか? これ。よしこれにしよう。
価格的にも、購入予定だった Sculpt Ergonomic と近いので即決。
(※ 同メーカーの似たところで HUGE というモデルもありますが、触った感じなんか違うな…と思いました。この辺は個人差が大きいので、ぜひ店頭で)
指が割と覚えている
お家に帰って早速使ってみると… やっぱ トラックボール難しいわ。
だがしかし、こちとらトーシローじゃねぇんだ! ってな具合に、TBEで鍛えられた指がカンを取り戻していってくれます。どんどん使っていきましょう。
せっかくボタンがあるので、練習がてらにカスタマイズ。
[Ctrl] + [左クリック]
によるブラウザの別タブオープンはよく使うので[Ctrl]
はとりあえず。- ブラウザタブを閉じる
[Ctrl] + [W]
は、任意キーとして設定可能。端っこに配置してみる。 - 仮想デスクトップをそこそこ使うので、中途半端な Fn3 に
[Win] + [Tab]
。 [進む]
ボタンは個人的に使うことがないけれども…まぁ無理せず様子見。
色々悩みましたが、とりあえずこれで運用。
翌日(使い始めて数時間)には普通に使えていたので、やっぱりTBEの操作感覚に近いのかもしれませんね。
ホイールのチルトがいい
コイツには クルクル回す
クリック
だけではなく チルト
もついています。
実際にいじってみると、スティック系操作っぽくてなかなか面白い。これ、親指操作だと、なかなか良い。
左右スクロールはExcelには最高かも。自分としては、どうにかブラウザタブの左右移動にも使えないかなーとか思ったり。
注意
他社の制御ソフト(Microsoftマウスの設定ソフトとか)が入っていると、正しく[Fn*]キーなどが動作しないかもしれません。 言うことを聞かない場合は、一度確認するとよいかもです。
あと Bluetooth 接続するとトラックボール本体のスリープ(?)復帰がクソ遅い。数秒かかる気がするので、ドングルか有線で利用したほうがいいかも。
TBEに近いような少し違うようなだけど、それはそれで
過去の名機と比較されるのは良くある話ですが、まぁそれはそれ。これはこれ。
DEFT PRO は使いやすく、全体的にうまく仕上がっていると思います! 塗装はちょっと安っぽいとこあるけど!
ちなみに弊社開発室では
私の復帰により、開発室メンバーの50%がトラックボーラーということになります(内、親指66%、人差し指33%)。
数字で見ると割とキモ、いや、風変りな部署かもですね…。
新世代の反応
息子氏(3歳)。新しいモノは怒られるまでいじり倒す。けど、DEFT PRO は例外 でした。
マウスやスマホはもちろん MacBook Air
や Vaio Type P
などの変則系も操作できるのですが、トラックボールはさすがにギブアップ。
子供の操作を見てて、トラックボールって 「意味や系統の違う操作を片手五指だけで完結」 「本体や腕・手首の動作はナシ」 「画面タッチ不可」 という条件で、縛りプレイっぽいなーと思ったり。そりゃ難しいか…。いや、逆に子供が触れないので便利かも…!
と思ったのですが、気づいたら右手でボール、左手でクリックってな感じでうまいこと 新規タブopen → Youtube の華麗なフロー。さすが幼児、ルール破りの悪の超人。片手で操作すると誰が決めた? 淡い期待はあっさり打ち砕かれました。
将来はどうなるんだろう
TBEが発売されてから18年。再びトラックボールに戻ってくるとは。2019年って、もっとこう…未来だと思ってたんだけどなぁw
もう18年したら西暦2037年。息子21歳、自分は55歳。んー…この調子だと、マウス・キーボード系はまだ現役で残ってそうです。が、画期的な入力系デバイスが発明・普及されていることを期待したいですね!