技術者の年齢
一昔前には「プログラマー35歳定年説」といってこの業界での定説になっていた時期がありました。 22時が定時で二徹三徹は当たり前の業界なので体力や気力の低下、知識の吸収力の衰えなどにより このような変な定説がまかり通っていたわけである。
新卒で入社してその会社で2~30年働いていると、そこそこの役職になり立場上、現場作業よりマネージメント業務が多くなってきます。 また役職になることでそれなりの単価で雇用しなければならないので、このくらいの年収となります。
経営側としてはこのコストがとても大きいです。なので当時は35歳定年をうたって体よくコスト削減を図っていたのではではないかと思ったりしてます。
今は即戦力として経験者の募集が多く見られ、その人の経験が新たなサービスやイノベーションを生むこともあるといわれていますし、私もそう思います。
がしかし、普通のソフトウェア業界であれば50歳近いの人間を採用する企業は殆どありません。(身をもって感じました) 今は年齢による求人の制限は法律的に禁止されていますが、私がソフトウェア業界の面接官であればやはり私を取らないでしょうね。 今の時代働き方改革とやらで、労働時間の見直しが求められてる昨今ではありますが、やはり残業が当たり前なこの業界にして50歳近い人の採用は見送ると思います。
「東風荘」終了の記事にもあるように このソフトの作者も40代後半で「生涯プログラマーをしていたいと思っていましたが、どうやら難しそうです」と明かしているように いつまでもプログラミングするのはキビシいと思っている人もいるようです。
私も四半世紀くらいこの業界に身を置いてましたが 当時は毎日、終電近くまで残業でそろそろ年齢的にキツくなりつつありかつ、在籍していた現場の業務方針も時代のひと区切りとなり様々な要因が相成って、一線から身を引きました。
がしかし、訳有って業界に出戻ってここに身を置かせて頂いています。 あまり経験の無い分野ではありますが、どうにかモノを作り上げています。しかもほぼ残業なしで。 マネージメント能力が乏しいので管理職的な役職なんて付かなくてもいいし、そんな柄でもないので、 この歳でサイトとかを調べたりしてコツコツとモノ作りがまだできてる今の自分が技術者としてもう少しやっていけるのかなと思っています。